このマッサージ屋がすごい！|けお屋

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このマッサージ屋がすごい！【レビュー】

作品概要

『このマッサージ屋がすごい！』は、C106新刊として登場した全44ページの同人漫画。
一見すると「日常に潜む背徳」をテーマにした作品ですが、その本質は 「夫婦の妊活」×「寝取られ」 という強烈な組み合わせにあります。

長年子どもを望んでもなかなか結果が出ない夫婦が、最後の望みをかけて訪れた“妊活マッサージ”の店。
そこで出迎えたのは、筋骨隆々で精力的なマッサージ師でした。
やがてマッサージはただの施術では終わらず、夫婦関係に亀裂をもたらす決定的な“事件”へと発展していきます。

あらすじ

子どもを授かりたいと願い続けるものの、なかなか結果が出ない夫婦。
不妊治療も試し、医者の助言も受け入れてきたが、成果は上がらず二人の心は次第に疲弊していく。
そんな時、知人から「妊活にも効果がある」と噂されるマッサージ店の存在を耳にする。

半信半疑のまま訪れた夫婦の前に現れたのは、逞しい肉体を持ち、堂々とした佇まいのマッサージ師。
最初はただ体を整える施術のはずが、奥さんの体を念入りにほぐすうちに空気は変わっていく。
「血行促進」「骨盤矯正」といったもっともらしい言葉を並べながら、夫の目の前で妻に触れていく男。
そして、妊活という名目を盾に、やがて “施術”は寝取り行為へと変貌 していく…。

必死に子どもを望む妻は、その行為を拒絶できない。
夫は戸惑いながらも、結果的に「妊娠の可能性」に縋るようにして受け入れてしまう。
やがて妻は、夫以外の男に抱かれながらも複雑な快楽と羞恥を味わい、夫婦の関係は取り返しのつかない領域へ…。

見どころ

“妊活”というリアルな題材
　ただの不倫や寝取られではなく、「子どもが欲しい」という切実な動機が絡むことで、物語に現実感と説得力が増しています。
夫婦愛と背徳の狭間
　愛しているはずの夫の目の前で、妻が他の男に委ねてしまう葛藤。
　“妊娠”という正当化が加わることで、背徳感がさらに強調されています。
マッサージ師の存在感
　ただの脇役ではなく、圧倒的な体格・強引さ・精力を備えた“本能の象徴”として描かれており、夫と妻の対比が鮮明になります。
濃厚な心理描写
　夫の動揺、妻の罪悪感と快楽の狭間、そして男の支配力。
　3者の心理が交錯することで、単なる肉体描写以上の緊張感が生まれています。