La faux-月天聖母-の見どころ

La faux-月天聖母-｜ジャンヌ・ママ本第7弾【レビュー＆徹底解説】

導入

長年続く人気シリーズ「ジャンヌ・ママ本」。その第7弾となる最新作 『La faux-月天聖母-』 は、これまでの流れを知るファンにとってはもちろん、単体でも楽しめる完成度の高いエピソードです。
舞台は、ムーンドバイで発生した特異点を見事に解決した後の祝賀会。華やかに幕を開ける物語は、突如ジャンヌ・ママが拉致される展開から一気に緊張感が高まります。

あらすじ

祝宴の余韻に浸るバニーガール系英霊たち。しかし突如として姿を消すジャンヌ・ママ。
目を覚ますと彼女は拘束されており、目の前には「謎のヒロインXX（オルタ）」が姿を現す。
彼女の口から語られるのは「あるスイーツ」をめぐる衝撃の目的――。
祝賀会の穏やかな雰囲気から一転、緊迫感あふれる心理戦とユーモラスなやり取りが描かれていきます。

見どころ

シリーズ第7弾ならではの積み重ね
過去作を読んできたファンには「ついにここまで来た！」と感じさせる流れ。キャラ同士の関係性が濃く描かれています。
バニーガール英霊たちの華やかさ
祝賀会シーンは豪華で、戦闘後のキャラの表情や掛け合いが楽しめます。ファンアート的な要素も強く、サービス精神満載。
ジャンヌ・ママの新たな試練
ラチされるという予想外のシチュエーションにより、彼女の強さや人間味がさらに際立ちます。
謎のヒロインXX（オルタ）の存在感
コメディとシリアスを行き来するキャラクター性が存分に活かされ、作品全体のテンポを盛り上げています。
“スイーツ”という意外なテーマ
シリアスな状況なのにスイーツがカギを握ることで、ジャンヌ本らしいユーモアとパロディ感が炸裂。笑いとドキドキが共存する独自の世界観に。

総評

『La faux-月天聖母-』は、「ジャンヌ・ママ本」シリーズの集大成ともいえる完成度を誇ります。
バニーガール英霊たちの華やかさ、ジャンヌ・ママの強さと脆さ、そしてオルタとの掛け合いが絶妙に絡み合い、コミカルでありながらシリアスな読後感を残す一冊。
シリーズファンはもちろん、ジャンヌ・ママやヒロインXXファンにとっても「買って損なし」の作品です。
特異点解決後の“祝賀から一転する非日常”という流れは、同人誌でありながらシナリオの起承転結がしっかりしており、読み物としても高評価できるでしょう。