不倫は子育てのあとでの見どころ

不倫は子育てのあとで【同人レビュー】

『不倫は子育てのあとで』は、子育てを終えたアラフォー人妻の再び“女”としての目覚めを描いた大人向け同人コミックです。
全102ページの大ボリュームで、脚本ネームをゆうあめみや氏、作画をしそ氏が担当。ストーリー性と実用性を兼ね備えた仕上がりになっています。

本作は「人妻」「不倫」「甥っ子との関係」「母性と性欲」「寂しさと開放感」といった背徳ジャンルが好きな方にはたまらない内容。若くして母となり、長年育児に励んできた女性が、解放感と寂しさから“本能”に目覚める姿をリアルに描いています。

ヒロインは38歳の整体師・吾妻まなみ。十代でデキ婚し、ふたりの息子を育てあげた彼女は、息子たちが成人し家を出たことで、ついに長年の子育てを終える。
夫は海外赴任中で家を空けており、まなみは自由な時間を手に入れる一方、胸にぽっかり穴が空いたような寂しさを感じていた。

そんなある夏、夫の兄の息子である甥っ子が受験のために上京。息子の部屋に居候することになる。
息子と同じ感覚で接していたまなみは、年下の甥が自分に欲情するはずがないと油断し、無防備に生活を共にしてしまう。

しかし、思春期の少年の視線は彼女を“母”ではなく“女”として捉えていた。
やがて彼女は甥に求められ、自らも女としての欲を抑えきれずに応じてしまう…。

一度その快楽に踏み出したことで、彼女の周囲の男たちも匂いを嗅ぎつけたかのように彼女を求め始める。
長年「母」であり続けた彼女が、「女」として再び解放されていく背徳の物語が幕を開ける。

アラフォー人妻のリアルなキャラクター造形
ヒロイン・まなみは若々しく面倒見のいい性格で、母性と包容力を兼ね備えた魅力的な女性。長年の子育てを終えた解放感と、寂しさからくる心の揺れ動きがリアルに表現されています。
甥っ子との背徳関係
無防備に接していた年下の甥に求められ、女として目覚めてしまう展開は背徳感が強烈。親族関係という近さが、罪悪感と興奮を一層引き立てます。
母性と性欲のせめぎ合い
面倒見がよく男の涙に弱いまなみの性格が、背徳的な行動のトリガーとなっていきます。「母だからこそ」「女だからこそ」という二面性の描写が作品の深みを増しています。
ボリューム満点のページ数
全102ページと長編仕様。ストーリーの積み重ねによって、ヒロインの心理変化がじっくり描かれ、濃厚な展開がより説得力を持って迫ってきます。