自宅警備員|ベルゼブブ

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自宅警備員レビュー

作品概要

『自宅警備員』は、同人サークル・ベルゼブブによって制作された、いわゆる盗撮シミュレーションゲームです。
プレイヤーは20年ものキャリアを誇る「歴戦の自宅警備員」となり、高性能PCや監視機材を駆使して邸宅を監視。潜入する女性たちの姿を記録し、隠密行動を続けながら物語が展開していきます。

体験版も用意されており、独特の操作感や雰囲気を事前に確認できるのが特徴です。

あらすじ

主人公は、コードネーム「ノワールセット」と呼ばれる自宅警備員。
長年の雇用主である父・孝雄から、新たな依頼を受けることになります。
内容は「新居の準備が整うまで、自分の愛人（再婚相手）とその家族を屋敷に住まわせろ」というもの。

こうして突然始まる奇妙な同居生活。
警備対象である女性たちに対して監視カメラを設置し、彼女たちの日常を観察していくことになります。
彼女たちは一見ごく普通の母娘ですが、それぞれに性格や事情を抱えており、プレイヤーはその隙を突きながら“任務”を遂行していくことになるのです。

登場キャラクター

葛木さやか
　義理の姉にあたる存在。お嬢様校の水泳部部長を務める真面目な少女ですが、極度の人見知りで世間知らずな一面も。
葛木由紀
　義理の妹。成績優秀で冷静沈着。主人公に不信感を抱き、監視する側を逆に警戒する存在。
葛木翔子
　母親であり、父の再婚相手。基本的には無警戒で、心優しい女性。再婚によって複雑な家庭事情を抱えています。
枯木玄那（祖父）
　“ぬらりひょん”とも呼ばれる祖父。物語に独特なスパイスを加える存在です。

ゲーム性とシステムの魅力

盗撮シミュレーションの独自性
　脱衣所や台所などに監視機器を仕掛けて、彼女たちの行動を観察するというプレイスタイルは、他の美少女ゲームとは一線を画しています。
ステルス要素と緊張感
　仕掛けた機器が見つからないように注意しつつ、どこまで深く観察するかという駆け引きが、ゲーム全体に緊張感を与えています。
心理描写と背徳感
　ただの盗撮で終わらず、徐々に女性たちが追い詰められていく心理的過程が丁寧に描かれている点も、本作が長年語られる理由のひとつです。

総評

『自宅警備員』は、盗撮・監視・隠密という背徳的なテーマを徹底的に追求したシミュレーションゲームです。
恋愛要素やラブコメ的な展開は一切なく、むしろ「緊張感」「背徳感」「支配的な関係性」に特化しているため、プレイヤーを選ぶ作品ですが、このジャンルが好きな人にとっては他では味わえない体験となるでしょう。

体験版で雰囲気を試し、自分に合うと感じたらフルバージョンで没入するのがおすすめです。