残暑一夜の見どころ

残暑一夜【レビュー＆感想】

「残暑一夜」は、家族旅行を舞台にした人妻寝取られ系の同人作品です。
本作は既刊同人誌に加筆修正を施し、8ページ増量されたリメイク版。温泉旅館というシチュエーションの背徳感と、人妻が抗えず堕ちていく過程を丁寧に描いています。

主人公はごく普通の人妻。夫と子どもとの家族旅行の最中、ふとしたきっかけから他人の男と一夜を過ごしてしまう――そんな“ありそうで怖い”シチュエーションが、本作の最大の魅力です。

舞台は温泉旅館。家族3人で旅行に訪れた主人公一家。
遊び疲れた夫と子供はすぐに眠りについてしまい、まだ眠れない妻はひとりで旅館のバーへ。静かなひとときを楽しむはずが、そこへ酔ったおじさんが缶ビール片手に現れ、勝手に隣へ座って絡んできます。

適当に受け流して部屋に戻ろうと、カクテルを飲み干す人妻。しかし、その直後にふらりと意識が遠のく。
気がつけば布団に寝かされていた――だがそこは自分の部屋ではなく、おじさんの部屋だった。

介抱と称しながらも、次第に身体を弄ばれる人妻。抗おうとしても力が入らず、夫や子供がすぐ近くにいるという状況の中で、彼女は背徳の一夜に堕ちていく。
家族旅行の思い出が、一瞬にして“禁断の快楽”に書き換えられてしまうのです。

温泉旅館という背徳的シチュエーション
　夫と子供が寝ている横で、人妻が他人の男と一夜を過ごす。温泉旅館ならではの非日常感と、近くに家族がいるという緊張感が強烈な背徳感を生み出します。
酔いと不意打ちから始まる展開
　自らの意思で選んだわけではない。お酒によるふらつきから始まる展開は、リアリティと同時に抗えなさを強調し、読者の興奮を煽ります。
“介抱”がそのまま堕落への入り口に
　優しく寝かされるはずが、次第に肉体関係に移っていく流れ。善意と悪意の境界が曖昧な状況だからこそ、より背徳的に感じられます。
増ページで描かれる濃厚な描写
　今回のリメイク版では8ページ増量。より詳細に、人妻の心情や肉体の変化が描かれており、実用性も格段にアップしています。
人妻NTRジャンルの王道展開
　“清楚な人妻がふとした隙に奪われる”という王道をしっかり踏襲しつつ、舞台や状況のリアルさで差別化されている点もポイント。